第5回キャリア段位制度のあり方検討会(速報)
今日は、厚生労働省で開催された
キャリア段位制度のあり方検討会を
傍聴させていただきました。
今回は第5回目となり、最終回となります。
本日の結論(方向性)が、今後の介護人材対策に
つながってゆくものと思われますので、この
ブログを読んでいただいている皆様にいち早く
お伝えいたします。
以下、会議資料より抜粋した内容です。
●昨年から、管轄が内閣府から厚生労働省に
移り、キャリア段位の取り組みは徐々に拡大
されています。平成28年2月現在、アセッサーは
約12000名で、レベル認定者も約1200名となっており
月ごとの内定数も増加傾向にある。
また、取り組み事業者も介護老人福祉施設、
介護老人保健施設など施設系から訪問介護、
通所介護も増え、全体的な広がりを見せて
いる。
●その効果についても、介護職員の能力向上、特に
技術面のスキルアップの内容と道筋を「見える化」
し、客観的な基準として体系化したことに大きな意義
があり、事業所からも概ね、高評価をうけている。
但し 指摘された今後の課題は
●内部評価やレベル認定にかかる事務負担が大きく
時間を要する。
●外部評価の位置づけについて関係者の共通認識が
確立されていない。
●介護福祉士、認定介護福祉士との関係について
わかりやすい整理が必要である 等
それに対する、今後の対応の方向性としては、
●介護事業所・施設の負担軽減とレベル認定事務の
効率化を図る観点から、これまでの事業の実績を
踏まえ、評価項目ごとに確認方法のメリハリを
つけることや、評価項目自体の見直しなどによる
効率化・簡易化を進めることが必要である。
また
●レベル認定は、今後も当面の間、従来通り介護事業所
施設に基本的に求められるサービス水準であるレベル4
を上限とした仕組みとして進めていくことが適当である。等
以上 本日、議論された論点の中から重要な部分を抜粋しました。
●会議の結論としては・・・
これからもキャリア段位は既存にある介護職員の
教育ツールとして最も有効であるという認識のもとに
それをさらに普及させていくために、制度の簡略化を
具体的に進めていくという方向性で議論は終了しました。
介護事業者の皆様におかれましても、キャリア段位制度
をうまく活用して、法人として独自のキャリアパスを
整備していくことが、現在の介護人材育成にとって
喫緊の課題であることを改めて認識いたしました。
以上 取り急ぎの報告でした。
尚 詳細の内容は、厚生労働省
のHPにてアップされるものと
思います。