「良い会社」に学ぶとは・・
私がいつも「いい会社」を見たり、
本を読んだりするときに「何を学べば良いか」
ということを考えます。一般的には、
「すぐに取り入れられることを学ぶ」というのが、
正しい学び方とされていますが、本当にそれで
いいのでしょうか?「良いものは徹底的にパクリなさい」
と言われる方もおられます。確かに「いいものを素直
に学び、取り入れる」ということはいいことでしょう。
ただ、私が見る限り、「いい会社」を作ってこられた
経営者は、その前に、まず自分が顧客や仕事、
社員ひとりひとりの問題にぶつかって、どん底を味わい、
深く深く考え、反省し、どうすればいいのか考え、
小さなトライを重ねていきます。そしてようやく、
自分なりの「方法」を編み出されます。
つまり、「手っ取り早く解決する方法」を簡単に
求めにいく前に「悩み抜く」のが、いい会社の経営者
でした。だからこそ、信念が生まれ、継続ができるの
でしょう。
元に話を戻すと、いい会社が生み出した「方法」を
真似て果たしてうまくいくのか?
私は、本当に学ぶべきは、「手っ取り早い方法を選択しない」
とか「あきらめずやり続ける」という「精神」なのでは
ないかと思っています。
そして、現実の自分の会社の課題に真摯に向き合い、
その精神を活かす。もしかすると、「お手軽な方法」を
学ぼうとする精神こそ、間違っているのではないか?
いい会社の経営者のお話を聞いていると、そんな気持ち
にさえなってしまいます。