介護事業者が陥りやすい、人事評価の5つの問題点 その1
介護事業者が陥りやすい、人事評価の5つの問題点
その1:評価は出来る職員とダメな職員を分ける事ではない
職員相互を比べて評価するのではなく、多くの職員が
成長できる評価制度にすることが重要です。いつも優秀な
職員が良い評価で、そうでない職員がそのままでは
「人を育てる」評価制度とは言えません。
評価では、職員が行うべき「努力を具体的に」示すこと
が大切です。上司が部下にこう言ったとします。
「もっと仕事を効率的にしてもらわないと困るよ」。
すると部下は「わかりました、そうします。ところで
効率的に仕事をするってどうすればいいですか」と
聞き返してきました。この時の回答として「明日使う
予定の用具を今日中に準備して・・・」といったもので
あれば、効率的に行うコツがわかるわけです。どうすれば
良い結果がでるのか、そのコツを着眼点として明確に記載し、
そのコツ、つまり努力をしたかどうかを評価する仕組みと
すれば、それは結果そのものではなく、「良い結果を生むで
あろう行動と努力」を明確にすることにより、職員の成長が
期待出来ます。つまり、評価制度で諦める職員をつくらない、
なかなか良い結果を生み出せない職員が「出来る職員」
に育つ仕組みを評価制度に盛り込むことが大切なのです。