「当たり前」など一つもない
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鈴木 秀子
> (国際コミュニオン学会名誉会長)
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> ※『致知』2016年7月号【最新号】
> ※連載「人生を照らす言葉」P108
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> 私たちは日常生活の中で
> 目の前の損得や、
> 将来の不安、
> 恐れなどにばかり意識を向け、
> 一方で無事に日常生活を送っている、
> そのこと自体は「当たり前」と
> 見過ごしてしまいがちです。
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> 百のうち九十九よいことがあっても、
> 一つ悪いことがあると、
> そちらに焦点を合わせてしまうのが
> 人間の性なのかもしれません。
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> 「一日の王」とは、
> それとは反対に、
> 日常生活のよいことに
> 意識を向け続ける生き方です。
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> 一つの方法として、
> 朝起きた時に
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> 「きょう一日、
> よいものに焦点を当てよう」
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> と決意します。
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> 嫌な出来事が起きても
> 怒りや恐れの感情を
> 露わにすることをせず、
> 意識してよいことを
> 見つける訓練をするのです。
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> 「きょうもまた命を与えられている」
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> 「体が動く」
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> 「家族が無事でいる」。
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> ただ、それだけでも、
> どれほどありがたいことでしょうか。
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> 通勤電車が動いている、
> 働く会社がある、
> 会社に行けば仲間が待っていてくれる、
> 毎月給料をいただける、
> 朝昼晩の食事を
> 美味しくいただくことができる……。
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> 「一日の王」になることは、
> 目の前に当たり前のように
> 繰り広げられる出来事一つひとつに
> 丁寧に目を留めて、味わうことです。
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> ※「当たり前」のことなど何もない。
> 日常のすべては
> 奇跡の連続だと教えられる
> お話ですね。
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> 鈴木さんはこの連載は、
> ともすれば見落としがちな
> 大切な人生の真理を
> 教えられます。
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