介護事業者が陥りやすい、人事評価の5つの問題点 その2
期末に評価するというやり方では、職員は育たない。
一般的に評価は期末に行われることが多いのですが、
問題は、その時の評価者が「彼はどんな行動をしたのか、
それはなぜか」そして「あの行動は、どの評価要素で
判断すればいいのか」そして「評価は何が適切なのか」
と考えてから評価を決定する方法です。
そして期末の評価で良かった点、悪かった点を通告される。
部下からすれば、先に「こんな行動をしてくれればS評価に
するからね」と言ってくれればそうしたのに・・・と思って
しまうかもしれません。
つまり、評価が人を育てる目的ならば、人がどんな行動を
すれば良い評価になるのかをあらかじめ明示しておくべき
なのです。「そのような行動・努力がS評価になり、
」
どのような行動がA評価・・・になるのか」を示すことで
部下は期待される行動や努力の仕方がわかるので、
実践するようになるわけです。
また、これを意識して仕事をしてもらう為のツールとして、
各個人に職員ノートを持ってもらい、その中に期待する
行動・努力を記載したシートを入れ、週に一度は自分で
見直してみることを行っている法人もあります。
年に一度や二度の評価では人は変われません。
大切なことは「習慣づけ」ということです。