人事制度の効果的運用のポイント その1
さて、今回からは、いよいよ人事制度
の運用についてお伝えしていきます。
よく人事制度は「構築3割、運用7割」なんて
言われますが、これはいかに運用が重要であり
かつ、また難しいのかを物語っています。せっかく
苦労して作った人事制度を、活かすも殺すも、その後の
運用次第とも言えるのではないでしょうか。
さて、本号からは、人事制度運用で重要な4つのポイント
をお伝えします。今回はその1回目です。
「職員と情報を共有しながら、人事制度を作り上げていく」
です。
一般的に、人事制度は総務部および幹部職員が中心となって
作っていくケースが多いと思いますが、
できるだけ構築の段階から職員と情報を共有し、可能な限り
意見を聞きながら制度を作り上げていってください。
特に、制度検討にあたり、人事評価やキャリアパスの導入
メリットを職員同士で共有したうえで、スタートできれば
理想です。職員が制度構築への参画意識を持つことで、
上層部からの押し付けではなく、自分たちが作った制度という
意識を持って進めていくことは、その後の運用に大きな意味を
持ちます。
人事制度構築プロジェクトでは、是非、この点からスタート
していくことが一つの重要ポイントのように考えています。