人事制度の効果的運用のポイント その2
「事後評価、抽象評価を改善する」です。
一般的に評価制度の運用では、事後評価が行われている
ことは前述しました。つまり期の終わりに評価が
行われるのです。
この評価のための評価制度を改める必要があります。
今までの評価制度は次のような欠点を抱えています。
・目的達成度といった具体的な評価要素はありますが、
抽象的な評価要素(例えば責任感、協調性など)も多く、
評価される側にとっては評価の基準が明確にはわからない。
・職員の能力や努力を「後になって」または「1年後に」
に(メモしておいて行うか、思い出して行うかは評価者に
よって差があると思うが)評価する。
・評価する場合の着眼点として、何を評価するかが不明確な
まま期が始まる。従って、職員はどのような行動や努力を
すべきなのかが不明確なまま新しい期を迎える。
このように、評価は抽象的な着眼点で、かつ事後評価が基本的な
運用になってしまっています。
これでは、職員を育てる評価制度の運用になってはいないのです。