人間力を高めるには

皆さん、こんにちは!!

今日は、日ごろ人間力研修で

お伝えしている「人間力を高めるには」

の部分をお話ししたいと思います。

人間力の高い方の特徴の一つに

「当たり前のことを当たり前にできる」

という共通点があるように感じます。

人間力を高めるには、何か特別な事を

しなければならないわけではなく、

当たり前のことを、当たり前のように

しっかりと行う。

でも、実は、これって毎日、意識をして

行動していないと、意外に出来ないものです。




教育哲学者の森信三先生が説かれていた

「しつけの三大原則」について書かれた

雑誌「致知」の内容をご紹介いたします。


※『致知』2014年6月号
       連載「致知随想」より



      「しつけの三大原則」


   帆足行寿(NPO法人福岡実践人顧問)


     

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「森信三という素晴らしい教育哲学者がいる」


そんな話を伝え聞いたのは昭和52年、
私が福岡の教育委員会で指導主事を務めていた時でした。


当時は全国各地に校内暴力の嵐が吹き荒れ、
教育の荒廃が深刻化していました。


私の地元でも、生徒がトイレを壊したり、
教室のガラスをたたき割ったりするような中学校が何校もあり、
教育をいかに基本から立て直すかということが
喫緊の課題になっていました。


森先生が福岡の仁愛保育園で
母親を対象にお話をされると聴いた私は、
早速聴講させていただくことにしました。


驚いたのは、そこでは大の哲学者が、


「呼ばれたら大きな声で“はい”と返事をしましょう。
 “はい”という返事が人間の我を断つのです」


と、実に単純極まりないことを
熱心に説かれていたことです。


「腰骨を立てましょう。
 腰骨イコール主体で、
 腰骨を立てない限り真の人間にはなれません」


「しつけの三大原則というものがあります。
 
 一、朝のあいさつをする子に

 二、「ハイ」とはっきり返事のできる子に

 三、席を立ったら必ずイスを入れ、
   ハキモノを脱いだら必ずそろえる子に」


人間をつくっていく上での基本を見事に捉えたお話に、
目から鱗が落ちる思いがしました。


人生を変える出逢いを果たしたのは、
師が82歳、私が47歳の時でした。


衝撃を受けた私は、入手困難だった森先生の全集25巻を
東京の古書店に求め、当時のお金で40万円の大枚をはたいて入手しました。


そこに記されていた言葉は一言一句が強烈に心に響き、
重要と思われるところに朱線を引きながら
再読を繰り返すうちに、全文真っ赤に染まりました。


また、森先生が来福される度に私は案内役を務め、
ご講演先に随行して先生の教育哲学を一所懸命に吸収しました。



いかがでしょうか?

まさに人間が生きる上での「基本」を

説かれているものと思います。

当たり前のことを当たり前にする

ことで、最後は「自分のこころ」が

磨かれ、結果として自らの人間力が

高まってくるものと思います。


福祉人材の人間力向上研修

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