他人を思いやる心を育てる

みなさん、こんにちは!!

毎日暑い日が続いていますが

お元気でお過ごしでしょうか?

さて、今日は、「糀屋本店」の女将

利妙峰さんの講演会から、

「他人を思いやる心を育てる」

のお話をご紹介したいと思います。

「塩糀」や「こうじ納豆」など、
麹で作った調味料を使った料理教室が人気を博し、
塩麹ブームの火付け役となった浅利妙峰さん。

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江戸時代より320年続く老舗

「糀屋本店」の女将を務める傍ら、

なんと5人の子ども(そのうち4人が年子)を
働きながら育てた“肝っ玉かあさん”でもあります。


 浅利妙峰(糀屋本店女将)※『致知』連載「致知読者の集い」
 より



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大切なのは、幼い頃から、
人を思いやる心、故郷や地域を思う心
などを育む教育ですね。


先般、福井県に講演に行った際にも、
そのことの重要さを改めて実感する出来事がありました。


福井県の偉人に明治維新で活躍した
橋本左内という人がいますが、
彼が15歳の時に書いた『啓発録』には、
自分を奮い立たせる5つの行動規範が挙げられています。


すなわち、


「稚心を去れ」
「気を振るえ」
「志を立てよ」
「学に勉めよ」
「交友を択べ」


の5つ。


そして、福井県内のほとんどの中学校では、
いまでも橋本左内の教えを守り、14歳になる2年生の時に
志を立てることの大切さを教える「立志式」を行っているといいます。


私が講演に伺ったのは、
保険のトップセールスをされている方々の勉強会でしたが、
その懇親会の席で、


「なぜ皆さんは保険の仕事を選ばれたのですか」


と聞いてみました。


すると皆から一様に返ってきたのが、


「人の役に立ちたいから」


という答えだったんですね。


実は福井県は学力とスポーツ、住みやすさでも
全国でトップクラスということですが、
そのすごさの秘密が分かった瞬間でした。


もう一つ、道徳心の大切さを教えるお話としては、
戦後の旧西ドイツの復興があります。


当時首相だったアデナウアーは、
自分の執務室に日本の『教育勅語』のドイツ語訳を掲げ、
皆にその精神を広めていたといいます。


『教育勅語』に書いてあることは、
親や祖先を大事にしましょう、
兄弟は仲良く、夫婦は仲睦まじく、
勉学に励み、広く世の中のために尽くす、
といったことですね。


一説には、『教育勅語』があったから、
西ドイツは日本よりも早く復興できたとも言われています。


私もまた、『教育勅語』に書いてあるように、
世のため人のために生きることこそ、
自分の命を輝かせて生きることなのだと、
子供が小さい頃から耳が痛くなるぐらいに伝えてきました。


自分のことだけでなく、“誰かの役に立ちたい”と自ら考え、
行動を起こせる習慣が子供の頃に身につけば、
実社会に出ても逞しく生きていくことができるはずです。


子供が将来どんな職業に就くかは分かりません。


ちょっとした思いやりで人間関係を良好にしていく。
自分のいる場をよりよくするために努力し、
最終的には世の中のため人のためになることを
進んで実践する人に育ってほしい。


そう願い私は子供たちに向き合ってきました。


そして何より子育てで気をつけないといけないのは、
母親が自分の子は必ずよい子に育つという
強い意志と確信を持つことです。


やっぱり私の子だから無理だとかダメだとか
言ってしまったらお終いです。


子供は親に掛けられた言葉どおりに育つのです。


だから、あなたはすごい、さすが私の子供やね、
といつも語り掛けてあげること。


高校生や中学生でも遅くはありません。


あんたは大器晩成なんだからって
言い続けてください(笑)。


そうすれば、必ず将来大きな花が咲きますから。


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いかがでしょうか。

これからの日本人にとって大切な心の教育

について、ご自身のご経験を踏まえ

とても分かりやすく、また示唆に富むお話

のように思います。

 これからの日本の教育で最も大切に

しなければならないこと。

それは

日本人が元来もっていると言われる

「利他のこころ」を大切にする教育です。


 これは教育の分野だけではなく

企業経営の分野でも、「利他の精神」を

企業理念として大切にできる企業が増えて


おりますし、また、そのような企業は

結果として、企業を取り巻く人たちから

応援され、事業としても発展しています。

 まさに、「強い」日本を築くための

精神的な支えとなるものであり、是非これからの

教育現場(学校だけではなく)で 積極的に

取り上げて頂き、我々日本人の価値観の中に

残していけることを願っています。


福祉人材の人間力向上研修

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