介護経営情報

「月商2000万超」を叩きだす訪問介護事業者の秘密」

みなさん、こんにちは!

今日は、ある訪問介護事業者の事例を

紹介させていただきます。

以前に、弊社のセミナーでもご紹介

させて頂いている事業者様です。

改めまして、その経営の考え方を

具体的お伝えできればと思います。

以下 弊社ニュースレター3月号から。

タイトルの通り「月商2000万超」を継続的に維持している
訪問介護事業所(A社)の経営者B氏の興味深い経営事例を
ご紹介させていただきたいと思います。

B氏は1970年生まれの45歳。現場職員として着実に経験を重ねた後、知人と共に独立し、同社を起ち上げたのがおよそ約7年前だそうですが、僅か7年の内に、今や確固たる経営基盤を持つ、堂々たる会社を築き上げることに成功されています。思わず「信じられない」と叫んでしまいたくなるぐらいのA社の月次売上ですが、B氏の経営哲学をうかがえば、その数字も現実性を帯びてくるから、不思議なものです。B氏の考えは、世の中で言うところの一般的な「訪問介護」事業に対する観念とは、或る意味、「真逆」と言っても過言ではないものでした。

でも、「そもそも論」から考えると、B氏の考え方の方が理に適っているのではないか、と自然に思えてしまう、、、B氏の経営哲学とは一体どのようなものなのでしょうか?様々な切り口のエピソードがあるのですが、今日は、中でも特に重要なポイント・発想を一つ、抜粋して、皆様にお伝えしたいと思います。

B氏の経営と一般の訪問介護事業者のそれとの決定的な違いとは一体何か?結論から申し上げますと、それは、訪問介護事業を介護保険法上の観点からだけではなく、「サービス業」という側面からもしっかりと見つめ、その姿勢を事業に明快かつ具体的に反映させている、という点に在りました。言葉にすると陳腐に聞こえてしまうかもしれませんが、特にその違いを明確に感じたのは、ご利用者やご家族からの保険外の要望に対する、氏の姿勢・考え方でした(以下、会話の再現です)。

「訪問介護って、介護保険の制約上、ご利用者やご家族が望まれていることに気が付きつつも、対応出来ないサービスの範囲って結構ありますよね。現場にいるホスピタリティ精神旺盛なヘルパーからすれば、ご利用者やご家族の気持・要望は理解できるしそれほど手間がかかる訳でもないので、つい、対応して差し上げたい、と思ってしまう。でも、それを一度やってしまうと、あれも、これも、と、様々お願いが増えることも考えられるし、また、派遣される職員によって、対応サービス範囲のバラつきを生み出す要因にもなってしまう。社長の会社では、そのようなストレスに対してどのような対応をされているのですか?」

「(しばらくの沈黙の後)私達って、一体、何の為に仕事をやっていると思います?急に話を変えてすみません」
「いえいえ。何のため、ですか、それは勿論、ご利用者の自立支援という介護保険法上の側面と、ご利用者・ご家族に心から喜んでいただきたい、という側面の両方がありますよね。」

「ですよね。私も全く同感です。だから、私たちは、よほど無茶な依頼や、我々の仕事に対する誇りを踏みにじるようなご要望でない限り、その場で可能な限り、柔軟に対応して差し上げるように職員を教育しているんです。念のため、断っておきますが、勿論、コンプライアンスは遵守していますし、過去、行政からこの点で指摘を受けたことは一度もありませんので、そこだけは勘違いしないで下さいね(笑)。」

「(驚きながら)そうなんですか、それは、とても素晴らしいことだと思いますし、多くの事業者がそのような対応をしたいと思っていることと思います。

でも、他方では、コンプライアンスや前述のような問題も発生しかねませんし、経営的にも、人件費の問題(=サービス提供時間が延び、余分の時給を支払わなければならなくなる)で現実的には難しく、諦めている事業者も多いようにも感じています。社長はその点をどうやってクリアーされているのですか?」・・・・・・

実は、この質問をしながらも、それまでのB氏とのやりとりを思い出す中で、既に答は見えてきていました。

その答とは、A社独特の、組織人員構成に在りました。

実は、B氏は確固たるこだわりのもと、通常の訪問介護事業所では考えられない人員体制、即ち、40名のヘルパー職員の内、31名を「正社員」として雇用しているのです(2015年5月末段階の数字)。B氏は私の言葉に続いて、次のような説明を追加して
くださいました。

『多くの企業では、訪問介護という仕事を人材派遣事業と捉え、「如何に人件費を変動費化させるか?」ということに心を砕いています。勿論、このこと自体、決して悪いことではありませんし、経営的に考えると極めて合理的ではあるとも思います。

でも、その一方、必然の結果として、先ほどのようなご利用者やご家族からのインフォーマルな要望に対して柔軟に対応することが難しい仕組みが出来上がってしまう。パートの職員にサービス残業をさせる訳には行きませんものね。ところが、これが正社員中心だったらどうでしょう?彼らは月給で仕事をしており、5分や10分、或いは、仮に30分程度サービス提供時間が伸びたとしても、それに伴い、付加経費が発生する訳ではありません。勿論、終了時刻が遅くなり、残業が発生してしまう、という側面もありますが、それは、管理側のタイムマネジメント上の問題です。

私は「サービス業」という観点における自らの想いを実現するため、リスクを承知で敢えて、正社員中心の雇用形態を採ることを決断しました。

勿論、固定費は格段に重たくなりますが、その分はサービス力と営業力で取り返せばいい。また、うちでは、直行・直帰も原則、禁止しています。毎朝、皆で顔を合わせ、朝礼を行い、「よし、今日も一日、皆でナイスなサービスを提供していこう!」と掛け声をかけてから、朝一番の仕事へ送り出す。業務が終了した後の帰社時には「今日も一日、お疲れ様!」のねぎらいの言葉と共に、当日のサービス提供に関する報告や相談を受ける。

そんな、普通の会社では当たり前のことが実践できるように

なります。加えて、正社員中心の雇用形態を採ることで、
定期的な研修への全員参加等、会社全体としてサービスレベル向上に対する取り組みもやりやすくなるし、組織としての

一体感も非常に醸成しやすい。先ほど、「リスクを承知で」とか「敢えての決断」とか言いましたが、サービス業としての姿勢を全うしようと思えば、正社員雇用の方が、実は、自然なんだ、と私は思うんですよね。』

B氏は自ら現場で実践を積み、現場で悩み、制度と想いとの

ギャップに安易に妥協することなく、また、「慣習だから」「他がそうしているから」等の理由に組織が支配されることを許さず、

自分の信念に基づいた答を見出すことに成功した、とも言えるでしょう。

ちなみに、この経営姿勢に呼応する形で、高いモチベーションを維持した正社員の中には、総支給額として40万を超す月給を受け取ったり、家を買う訪問介護社員も出てきているそうです(B氏によると、2015年5月末段階の訪問介護正社員の総支給額平均は約29万円だったとのこと)。

介護報酬ダウンの影響が拡大する中、多くの事業者が先行きに

不安を感じている昨今ですが、一方では、こんなにも賢明で、こんなにもたくましい経営者がいる、という現実もある。こんな事実に触れるだけで、何だか勇気が湧いてきませんか?

業界を問わず、様々な企業の様々な取り組みや考えに触れ、

何か感じ、その感性で自信を振り返ることは、成長・進化を
目指す経営者には不可欠な行動習慣です。是非、そのような

姿勢で本事例を見つめていただき、何らかの気付きや学びを

得ていただければ幸いです。

弊社も、更なる有益な事例情報が入手でき次第、皆様にどんどん発信してまいりたいと思います。

 介護業界の経営 | 社会保険労務士法人ヒューマンスキルコンサルティング (hayashi-consul-sr.com)

 

 

社会保険労務士顧問業務 | 社会保険労務士法人ヒューマンスキルコンサルティング (hayashi-consul-sr.com)

 

報酬基準 | 社会保険労務士法人ヒューマンスキルコンサルティング (hayashi-consul-sr.com)

「規則は人を咎(とが)め、規律は人を和(なご)ます」

みなさん、こんにちは!

今日は、事業経営の本質ともいえる

とても、良い文章に出会ったので

皆様にご紹介させていただきます。

介護経営者にはもちろん、全ての

経営者に通じる名言かもしれません。

「会社経営でもっとも大切なことは、よい社風を

作ることです。当然、会社にとって利益は大事。

しかし、社風を犠牲にしてまで得た利益では

意味がありません。それよりも、郵便を届けて

くれる人、出前を持ってきてくれる人、商品を

届けてくれる人、運送会社の運転手さん・・・・

そういう人に分け隔てなく心温かく接する社員

のいる会社こそ、よい社風の会社だと思います。

良い会社の社風には、人の行為の基準となる規律

が定着しています。規律は規則と違い、平素の行動実践

が伴って初めて身につくものです。

言葉だけで指示命令するのが規則だとすれば、規律は

その対極にあるものです。それだけに説得力があり

人を素直に和ます力が秘められています。

もちろん、会社には就業規則があります。しかし、

社員が就業規則で動いている実態はありません。

ほとんど、社風で動いています。

したがって、社風を良くしなければ、会社は

よくなりません。

社風を良くするためにまず必要なのは、職場を

きれいにすることです。」

(「人間を磨く言葉」鍵山秀三郎著 PHP研究所)

いかがでしょうか?

まさに、経営の本質を分かりやすくかつシンプルに

語った言葉だとおもいませんか。

皆様のご参考になれば幸いです。

「歩ける喜びを届けたい」 介護シューズの徳武産業さん


介護シューズを説明する従業員の方


多くの種類の介護シューズ


十河会長のご講話

みなさん、こんにちは!

今週の火、水は、大学院の坂本先生とゼミの

仲間で、四国の「良い会社」を訪問させて

頂きました。すべての会社が素晴らしい

経営をされており、従業員の方々がとても良い表情で

イキイキと働く姿がとても印象的な二日間でした。

その中で、まず皆さんにご紹介したのが、香川県にある

「徳武産業」です。日本一「ありがとう」が集まる

 会社として有名な会社です。


 この会社は、足に障害を持つなど歩行に

 不安を抱える人の靴を作る会社なのです。

 地場産業の手袋製造からスタートした徳武産業は

 あるとき「高齢者用の転ばない靴を作ってほしい」

 という相談を受け開発に着手。現場に出て多くの

 高齢者と触れ合う中で「はける靴がほしい」
 
 「自分の足で歩きたい」という高齢者の切実な

 思いを知るようになりました。

 しかしながら、軽い靴、転倒しない靴、左右サイズが違う靴、

 これらはみなオーダーメイドの仕様です。たくさん作っても

 たぶん在庫の山になります。でもこれは挑戦だと思って

 十河会長は、やり続けたそうです。

 そして次の課題は、片足だけの靴を作る。しかも一足の

 半額で。 物事を徳か損かで判断せず、善か悪かで判断

 してきたから出来たとその時を振り返られていました。


  また、左右サイズ違い靴はビジネス特許の取得も

 可能であったものの、お客様のために、あえて

 特許取得を断念されました。

 そして、社員の中のなかにあるのは「顧客に役立ちたい」

 という強い心だといいます。そんな社員に共感を覚えた

 お客様から毎日届く感謝状。

 徳武産業の経営の中心は十河会長の社員を大切にする

 思いです。時には厳しく

 そして優しく社員を包み、社内には家族のような

 絆が生まれている。そんな経営を学ばせて

 いただきました。

 そんな徳武産業に向けた感謝の声を一通ご紹介

 させていただきます。

 「私たち夫婦は金婚式」

 「あゆみシューズの箱の中にお便りがあり

 嬉しく存じます。もう外出は無理かもしれないと

 諦めかけていましたが、この靴に出会って元気が

 湧いてきました。来年5月 私たち夫婦は金婚式
 
 を迎えます。祝賀会にも出席できるかもしれないと

 嬉しくなり、一筆したためました。皆様にも

 宜しくお伝えくださいませ」

 日本一「ありがとう」が集まる会社、それが

 「徳武産業」なのです。 

経営者の「原点」を考える

「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を

良く耳にします。

学力、知力、財力、権力など自分のミツすべての力をつくし
結果については天に任せるという意味です。

結果の良し悪しに関わらず、全力を尽くすのは大変潔い

姿勢といえます。しかしそこには、「全力を尽くしたのだから

結果どうなっても仕方ない」というあきらめの気持ちもい

含まれているのではないでしょうか。

またどういう目的に対して全力を尽くすのかという視点が、

この言葉には含まれていません。

順序を変えて次のような考え方をしてみては、いかがでしょう。

すなわち、「天命にしたがって全力を尽くす」のです。

与えられた場や機会を自分の天命と受け止めたうえで

、それを最大の目標にすえて、あらゆる手立てを尽くして

実現を目指すということです。

人はそれぞれ人生を歩んでいくうえで、

天から与えられた
使命というものがあります。利己心にとらわれず、

無心の状態で、その使命の実現のために全力を注ぎます。

また目的遂行の過程において、すべてのものを慈しみ

育てようとする、低い、優しい、温かい心をもって

取り組んでいくのです。

天命に従いながら、道徳的な生き方を貫き、一つ一つの事に
全力で当たれば、品性は向上し、目標も成就するでしょう。


いままで出会った師と仰ぐ方々はすべてこの考え方で

前進されている。一流の経営者もまたしかりである。

経営者は皆、そこで働く社員とその家族の幸せ背負っている。

経営者は結果を出す覚悟が必要なのである。天命を感じ

一瞬たりとも無駄にすることなく、考え続け、行動して

いかなければならない。

想いを言葉にし、自分を追い込み、ひとつひとつその

実現していく。これこそが経営者の「誠実さ」であり

また「ダンディズム」なのであろう。

経営者として、まだまだ至らない自らを振り返り、

一歩でも「師」に近づくことを志として、日々を前進して

いかねば、と想いを新たにした瞬間であった。


介護事業者向けの新規助成金情報

みなさん、こんにちは!!


週末の日経記事に、

"介護事業者の定昇導入で助成 厚労省、最大200万円”

という記事が出ていましたね。

「定昇制度を導入した時点でまず50万円支給」

「1年後の離職率が下がっていれば60万円支給」

「2年後に離職率が上がっていなければさらに90万円支給」

離職率低下の基準は、

「30~99人で7ポイント以上」

「300人以上なら3ポイント以上」

となっています。

上記情報だけではまだ何とも言いづらいところですが、

これから、みなさんにも直接関係する

助成金になりそうです。

具体的な情報が発表され次第、またごこのブログで

紹介させていただきますね!

先週は、ラジオに出演させていただきました。

みなさん、こんにちは!

実は先週の木曜日は、FM静岡の

ラジオ番組に出演させていただきました。


 番組内容は昨年、わが法政大学大学院

坂本ゼミのメンバーで執筆した

「日本でいちばん大切にしたい会社が

わかる100の指標」(朝日新書)を

章ごとに分けて執筆者が、リレー形式

にて、ラジオで解説するという企画です。

私の担当は、「福利厚生等に関する指標」

でした。

 番組では、「日本でいちばん大切にしたい

会社」が、実際に行っている福利厚生は、

どんなものがあるのか、そしてその会社の理念

など、それを実現させるにいたった背景、

さらには、

導入後の効果などを含めて、具体的事例

を挙げながらご紹介いたしました。

福祉の現場のみならず、多くの民間企業で、

各社それぞれ知恵を絞り、その企業にあった

とても素敵な福利厚生を考えられ、実践されて

おります。

みなさまも是非、著作「日本でいちばん大切にしたい

会社がわかる100の指標」をお手に取っていただけ

ます幸いです。

宜しくお願いいたします。





2018年 介護保険制度 法改正に向けた議論

みなさん、こんにちは!

昨年末の「経済財政諮問会議」のように

今や、次期法改正や制度改正に

向けて多くの関係者(各省庁)

が情報を発信されています。

 「介護事業」は厚労省に枠に

留まらず、日本を代表する産業の

一つと位置付けられているので

それだけに、その関係者はどんどん

増大してきています。

 従いまして、我々は、2018年の改正に

向けて各方面にアンテナを張り

情報取集が必要になってきています。

その意味で、今日は、昨年までに発信された

各省庁の情報を下記しますので、みなさん

お時間がございます時に、ご一読を

されることをお勧めいたします。

【首相官邸・内閣府発信】
・経済財政運営と改革の基本方針2015(骨太の方針2015)↓ http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2015/2015_basicpolicies_ja.pdf ※p30~p34が社会保障に関する内容です。 関連する情報をピックアップしてお読み下さい。
・「1億総活躍国民会議」↓ https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ichiokusoukatsuyaku/ ※「新・三本の矢」の具体策を検討している会議です。 11月26日付で今後の方針等がまとまっていますので、是非、ご確認下さい。
・ロボット新戦略 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/robot_honbun_150210.pdf ※p63~p70が医療介護分野に関する内容です。

【厚生労働省発信】
・介護給付費分科会の詳細はこちら↓ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-hosho.html?tid=126698 ※介護給付費分科会は、今後の介護(保険)業界の動向を読み解く上でとても重要な会です。 目を通すと、現在の厚労省の関心事が見えてきます。
・療養病床の在り方等に関する検討会の詳細はこちら↓ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-hoken.html?tid=282014 ※特に療養病床を保有している法人の皆様は要注目です。
その他、医療に関連する情報が必要な方は下記をご確認下さい。
・医療部会に関する議論はこちら↓ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-hosho.html?tid=126719
・医療保険部会に関する議論はこちら↓ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-hosho.html?tid=126706
・中央社会保険医療協議会に関する議論はこちら↓ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-chuo.html?tid=128154

【総務省発信】
・公立病院改革に関する情報はこちら↓ http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/c-zaisei/hospital/hospital.html
・「地方創生」×「介護」(≒CCRC)に関する情報はこちら↓ https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/

【国土交通省発信】
・サービス付高齢者向け住宅に関する情報はこちら↓ http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house07_hh_000120.html

【財務省発信】
・「財政健全化計画等に関する建議」はこちら↓ http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/subof_fiscal_system/report/zaiseia270601/ ※p20~p39が社会保障に関する内容です。関連する情報をピックアップしてお読み下さい。

・財政制度等審議会の情報はこちらhttps://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/subof_fiscal_system/proceedings/index.html ※介護に関連する情報は10月9日、医療に関する情報は10月9日・10月30日に記載されていま す。ご自身に関係のある箇所をピックアップしてお読み下さい。 10月9日資料は前述「骨太の方針2015」の改革工程について、10月30日資料は診療報酬改定に 対する財務省の意見について言及されています。

「平成28年度予算の編成等に関する建議(平成27年11月24日)」はこちらhttp://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/subof_fiscal_system/report/zaiseia271124/index.htm
※診療報酬改定を控えた来年度の予算について、財務省の意向を成文化したものです。医療は勿論、 介護に関する未来の方向性を示唆する情報も入っていますので、是非、ご確認下さい。

2018年法改正のあり方について具体的に論議

皆様、こんにちは!

今日は、ニュースレターにも記載した第21回
経済財政諮問会議についてレポートいたします。



第21回経済財政諮問会議において改革工程表案が発表

政府は、12月7日(月)に開催された“第21回経済財政諮問会議”の場において、財政の健全化に向けて進めていく今後の改革工程案を提示しました。

介護保険の関連では、6月30日に示された「経済財政運営と改革の基本方針2015」いわゆる「骨太の方針2015」で打ち出された見直し案は勿論、その他にも様々な改革案が盛り込まれています。

介護分野に影響を及ぼす「改革」の具体的中身とは

介護分野に大きく関連する情報・論点は、次の通りです。

療養病床のあり方について
厚生労働省の「療養病床の在り方等に関する検討会」において、地域医療構想ガイドラインにおいて在宅医療等で対応するとされた者についての医療・介護サービス提供体制上の対応、2017年度末で廃止が予定されている介護療養病床の取扱い等について検討し、具体的な改革の選択肢を整理

介護療養病床等の効率的なサービス提供体制への転換について、関係審議会等において検討し、2016年末(=2016年12月末日)までに結論。

関係審議会等における検討の結果に基づいて必要な措置を講ずる(法改正を要するものに係る2017年通常国会への法案提出を含む)

療養病床等の効率的なサービス提供体制への転換の推進(2018年度~)
在宅医療・終末期医療体制強化のための素地づくり
看取りも含め在宅医療、訪問看護に関する知識・経験を有し、地域の実情に応じた人材育成を主導することのできる医師・看護師の育成を図る(2016年度~)
人生の終段階における医療に関する意思決定の支援の在り方、支援のスキルを備えた医療従事者の育成方法等について、モデル事業により検討(2014・2015年度)

相談対応を行う医療従事者の育成研修を全国的に実施(2016年度~)

国民に対する意識調査を実施した上で、検討会を設置し、さらに必要な施策等について検討し、順次実施
(2017年度~)

介護人材確保対策
・介護職を目指す学生への修学資金の貸付等による支援の実施(2016年度~)
・離職した介護福祉士の届出システム整備等による円滑な再就職支援の実施(2016年度~)

介護労働環境の整備(職員の負担軽減)
・書類削減に向けて対応可能なものから実施(2017年度~)
・ICTを活用した効果的・効率的なサービス提供モデルの普及等、介護ロボット・ICTを活用した介護分野の生産性向上に向けた取組を実施(2017年度~)

高額介護サービス費の見直し
高額介護サービス費制度の見直しについて、制度改正の施行状況や高額療養費との近郊の観点も踏まえつつ、関係審議会等において具体的内容を検討し、2016年末(=2016年12月末日)までに結論

関係審議会等における検討の結果に基づいて速やかに必要な措置を講ずる(2017年1月~)

介護保険における利用者負担のあり方
介護保険における利用者負担のあり方について、制度改正の施行状況や医療保険制度との均衡の観点も踏まえつつ、関係審議会等において具体的内容を検討し、2016年末(=2016年12月末日)までに結論

関係審議会等における検討の結果に基づいて必要な措置を講ずる(法改正を要するものに係る2017年通常国会への法案提出を含む)
介護給付のあり方の見直し
・軽度者に対する生活援助サービスやそのほかの給付のあり方について、関係審議会等において検討し、2016年末(=2016年12月末日)までに結論
・軽度者に対する生活援助及び福祉用具貸与、住宅改修に係る負担の在り方について、関係審議会等において検討し、2016年末(=2016年12月末日)までに結論

関係審議会等における検討の結果に基づいて必要な措置を講ずる(法改正を要するものに係る2017年通常国会への法案提出を含む)

介護給付における地域格差是正


軽度者に対する生活援助及び福祉用具貸与、住宅改修に係る給付の適正化について、地域格差の是正の観点も踏まえつつ、関係審議会等において具体的内容を検討し、2016年末(=2016年12月末日)までに結論

関係審議会等における検討の結果に基づいて必要な措置を講ずる

早め早めの準備・思考を
同会議の場において、安倍首相は「この会議において歳出改革の進捗管理をしていただく。しっかりと具体化し、実行する」と発言する等、政府としての意志を明確に表明しています。また、これらの検討スケジュールを織り込みながら、2016年2月からは、2018年法改正のあり方について具体的に論議する「社会保障審議会 介護保険部会」が厚生労働省主管のもとに開始されます。その意味では、次期法改正・報酬改定に向けての動きが来年以降、一気に加速・具体化していく、と理解しておく必要があるでしょう。事業経営者としてはこの両会議の動きを見据えながら、情報の入手と共に、早め早めの準備(具体的アクションだけでなく心の準備も含む)を行う姿勢を持つ必要があると言えそうです。
我々としても、更なる有益な情報・具体的な情報が入手でき次第、皆様にどんどん情報を発信してまいります。


損保ジャパン、介護サービス大手メッセージ買収へ 業界2位に

二つのめの記事はこちらです




損保ジャパン、介護サービス大手メッセージ買収へ 業界2位に

損保ジャパン日本興亜ホールディングスは
18日、

介護サービス大手

“株式会社メッセージ(岡山市)”

を最大609億円で買収し、

子会社化すると発表した。

現在の3.5%の出資比率を51%以上に
引き上げる。

メッセージは18日、

買収に賛同すると発表した。

メッセージは業界3位で、

10月に約210億円での買収を発表した

“ワタミの介護”
(現SOMPOケアネクスト)

事業を合わせると、

損保ジャパン日本興亜HDは、

ニチイ学館に次いで2位となる。

人口減や少子高齢化で国内の保険市場が
縮小する中、

今後の需要の伸びが期待される介護事業を
強化し、

収益源を多様化させる狙い。

メッセージの2015年3月期連結売上高は
789億円。

“アミーユ”

などのブランドで、

180カ所以上の有料老人ホームを
全国展開している。

ただ、

最近は系列会社が運営する介護付き有料老人
ホームで入居者の転落死や虐待が相次いだ
問題で、

佐藤俊雄社長が辞任する意向を表明するなど
しており、

経営再建が急がれていた。

損保ジャパン日本興亜HDは買収後、

法令順守などを徹底しイメージ回復を
目指す。

労務管理などで情報通信技術(ICT)を
活用して事業の効率化も進め、

収益力を高めていく方針だ。

※引用元サイト

http://www.sankeibiz.jp/business/news/151219/bsd1512190500011-n1.htm


認知症予防にパチンコ活用……レンタルサービス開始


みなさん、こんにちは!

今日は、最近みた興味深いニュースを

二つお知らせいたします。

まずは、一つ目です。


認知症予防にパチンコ活用……レンタルサービス開始

グローバルスタンダードは10日、

同社が開発した機能訓練用パチンコ台をデイ
サービスセンターや福祉施設向けにレンタル
サービスを開始したことを発表した。

主に

“介護・認知症予防のための遊技機”

という位置付けとなる。

福祉用娯楽器具としてデイサービス施設など
への遊技機の導入が増えているという背景が
あるが、

本来の目的である

“介護”

から離れ、

“アミューズメント”

目的となってしまうことも多かった。

こうした課題に対応するため、

機能訓練用としての遊技機を開発
したという。

介護・認知症予防用パチンコ台には、

足元にあるパッドを左右交互に踏み込む
ことでパチンコ玉を打ち出すタイプや、

車のハンドルや握力グリップを握り込む
ことで球を打ち出すタイプなどがあり、

足や手を使ったリハビリとして運動動作を
しながら複合的に身体機能を訓練すること
ができる。

“音楽を聞く”

“球を目で追う”

“体を動かす”

という3つの作業を同時に行うことで、

楽しみながらリハビリを行い身体機能を高める
だけではなく、

認知症予防にも効果が期待できるという。

価格は1年以上契約の場合、

月額10,000円から(税別)。

パチンコ台機種は50種類の中から
選べる。

修理は無料で、

6か月毎に台入れ替えサービスもある。

すでに導入しているしているデイサービス
施設もあるようで、

同社によれば通常の訓練器具を使った場合は、

利用者が5分足らずで訓練をやめてしまった
人でも、

同製品なら10分から30分といった形でより
長い時間、利用するようになったそうだ。

※引用元サイト

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45464

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