ブログ
みなさん、こんにちは!!今日は、日ごろの研究テーマでも
あります「良い会社」についての
ある記事をご紹介したいと
思います。
PHPが発行している雑誌「松下幸之助塾」の最新号に、
伊那食品工業の塚越会長とトヨタ自動車の
豊田章男社長の「理想の経営を語り合う」という
テーマの特別対談が掲載されていました。
お互いが「尊敬する経営者」と認め合うお二人。
このお休みの間に読ませていただきましたが、
これからの時代に求められている「いい会社」の
あり方がはっきりと明示されていて、とても勇気の
出る対談でした。
これまで経済界では「拡大」や「急成長」が
もてはやされるような傾向もありましたが、
お二人が揃って語られているのが「わずかでも毎年着実に、
そして自分の身の丈にあった形で成長する年輪経営」です。
そして、何よりも大切なことして、自分のためではなく、
地域やお客様のために「他を利する」商いを徹底する
ということ。塚越会長は以前からそのような経営を理想と
されていましたが、世界のトップ企業であるトヨタ自動車さん
も同じように経営を進めていこうとされています。
日本がこれまで大事にしてきた価値観が見直され、
今までの「自分さえよければ」「お金さえ儲かれば」
という風潮が大きく変わろうとしているのかもしれません。
2015年。
いろんな逆風も吹いてくるかもしれませんが、
どのような風が吹こうが、景気や環境のせいにしたりせず、
お客様や地域社会に喜ばれることを必死に考え、
地道に一生懸命に行うことが一番大事なことなんだと思います。
日々の自分自身の行動を振り返り、「良い会社」
に向けて
日々精進して参りたいと
心を新たにさせてくれる記事でした。
みなさん、こんにちは!!
みなさん、ご存じでしょうか?
『産経新聞』の一面に、「朝の詩」
という一般読者の方が投稿する欄
があります。
その中で いつだったでしょうか、
「砂時計の詩」という詩が掲載されて
いました。
『砂時計の詩』
「1トンの砂が、時を刻む砂時計があるそうです。
その砂が、音もなく巨大な容器に積もっていくさま
を見ていると
時は過ぎ去るものではなく
心のうちに からだのうちに積りゆくもの
と、いうことを、実感させられるそうです。
時は過ぎ去るものではなく
心のうちに からだのうちに積りゆくもの」
今まで私は、普通に、
、
時は過ぎ去るものと考えていました。
毎日、毎日 時は
刻々と過ぎていきます。
だからこそこの一瞬一瞬を大切に、
一日一日を大切に、
いい刻を自分の心や体の中に
積もらせていくこと
が大事で、
それがやがて豊かな心や
いい人生を紡いでいってくれる。
そう受けとめて、
一日一日を精いっぱい生きる、
きょう一日を精いっぱい生きることの
大切さを
改めて実感させられました。
毎日を大切に、精一杯生きる、その
積み重ねが、積み重なって、将来を
創っていくものなのでしょう。
過去に思考が飛べば後悔や落ち込みなどの感情が生まれ、
未来に思考が行けばあきらめや不安、散漫など心に揺らぎが
必ず生じる。
だから、今を懸命に生きること。
自分のできる目の前のことを
一所懸命にやること。
常に忘れずに、日々を暮さねば
と自分に言い聞かせています(笑)
それでは。
⇒福祉人材の人間力向上研修
みなさん、あけましておめでとうございます。
新年、初めのブログは、みなさんを
元気にする内容でいきたいと思います。
人の能力は、みな同じ、その違いは
本人の努力次第、なんて言葉はよく耳に
にしますよね。私も子供のころから、言われ
続けていますが、言われるたびに、聞き流して
いる自分がいました。
でも、すごい本を見つけました。人間の
こころの持ち方や、環境で、能力をいくらでも
引き出すことができる、というものです。
さらにこれを科学的に実証している本です。
┌────────────────┐
「私たち人間の身体は、
約60兆個の細胞からできている。
そして、人間が持っている遺伝情報は、
1ページ1000文字で1000ページある
大百科事典3200冊にも匹敵する。
その中の眠っている0・5%の遺伝子を
目覚めさせれば、人生が変わる」
50年以上にわたって遺伝子研究を続けてきた
村上和雄さんはこう語ります。
では、どのようにして
遺伝子のスイッチをオンにするのでしょうか――。
一個の細胞の中の遺伝子は、
目覚めていて機能する部分と、
眠っていて機能しない部分があります。
けれど、眠っている遺伝子が
永久的に眠っているかといえばそうではないし、
目覚めて機能している遺伝子が
死ぬまで働き続けるかというと
そうでもありません。
遺伝子の機能は、電灯のスイッチのように
、
つけたり消したりできるのです。
では、眠っている遺伝子と
目覚めて働いている遺伝子は
どう違うのか。
一言でいえば、目を覚ましている遺伝子は、
タンパク質やタンパク質をもとにした
酵素をつくることができますが、
眠っている遺伝子にはそれができないということです。
遺伝子がタンパク質や酵素を
「つくる・つくらない」ということを、
私は遺伝子のスイッチの「オン・オフ」と
表現しているのです。
眠っている遺伝子のスイッチをオンにする
ことができれば、私たちが「こうあってほしい」
と望むようなことは、
ほぼ100%可能といってもいいと思います。
それどころか、頭で考えて
「こんなことはダメだろう」と
思うようなことも可能にする能力を、
私たちの遺伝子は持っていると考えられます。
科学的に見た可能性の限界など、
まったく意味がありません。
人間の想像をはるかに超えた情報が、
遺伝子には書き込まれているのです。
人間という存在を遺伝子レベルで見れば、
学校の成績が良かろうが悪かろうが、
身体が強かろうが弱かろうが、
99・5%以上は誰でも同じです。
能力に差があるとすれば、
遺伝子を眠らせているか、
目覚めさせているかの違いだけです。
その違いは、心のありようや
環境などによって生じます。
人との出会いや環境の変化などによって、
眠れる遺伝子のスイッチがオンになるとき、
人は生きながらにして
生まれ変わることができるのです。
人間の可能性を妨げる要因として、
アメリカの心理学者A・H・マズローは
次の6項目を挙げています。
1.いたずらに安定を求める気持ち
2.辛いことを避けようとする態度
3.現状維持の気持ち
4.勇気の欠如
5.本能的欲求の抑制
6.成長への意欲の欠如
これはそのまま遺伝子の目覚めを
妨げる要因と考えていいでしょう。
伸びる人とは眠れる遺伝子を
呼び起こすことがうまく、
それが下手な人は能力や才能を持ちながらも
伸びきれない人です。
※『スイッチ・オンの生き方』(致知出版)より
└───────────────────────┘
今日は、このぐらいの紹介にしておきます。
この続き、「では具体的のどうすれば、「スイッチオン」
の状態に人間はいられるのか」は今後の
ブログでまた紹介しますね(笑い)
それでは、今年も、よろしくお付き合いください。
⇒福祉人材の人間力向上研修
みなさん、こんにちは!!
今年最後のブログですね。
2014年は皆さんにとって
どんな年でしたでしょうか?
私の今年のテーマは「新たなる挑戦」
でした。今まで、何かの理由をつけて
やらない自分を正当化していたこと
に、「一歩踏み出してみよう」という
のが今年のテーマでした。
日々のブログ更新もそのうちの
一つ。昨年までは、ほとんどと
言っていいほど、更新をしませんでしたが
今年の更新は約200件になりました。
そして、仕事面でも、介護事業者の
皆様が、期待していただけるサービス
は基本、何でもやらせて頂きました。
もちろん、失敗もありましたが、
一つ一つのご依頼に
真摯に取り組まさせていただきました結果
とても嬉しいことに、年末には多くの
お客様から「ありがとう」の声をいただきました。
また、自己啓発では、何といっても
法政大学大学院への入学。坂本光司先生の
ご指導を受けたい一心で、入ったのですが
入学してみると、刺激的かつ素晴らしい
仲間との出会いがあり、多くの尊敬する
経営者との出会いもありました。
授業でも、学生時代の「学び」とは一味
違い、まさに楽しみながら
学ぶことが出来ました。
今年出会った人たちに、
「感謝」「感謝」 「感謝」
の気持ちで一杯です。
そして、
どんな時でも常に私を公私にわたり
支えてくれる、妻、息子、娘に本当に
感謝です。
「本当にありがとう」
そして皆様、今年も本当にお世話になりました。
来年もまた、お付き合いの程
よろしくお願い申し上げます。
それでは、良いお年をお迎えください。
皆様、こんにちは!!
さて、来年度の介護保険報酬改定
の公表日ですが、1月14日(水)政府予算の
閣議決定が予定されるため、13日(火)には
2015年介護報酬改定の
改定率が決まる見通しとなってまいりました。
一昨日のブログにも書きましたが、改めまして
12月19日(金)に開かれた第117回の社会保障審議会
介護給付費分科会の内容について、前回書いていない
内容をお知らせいたします。
【審議のとりまとめが議題でしたが、多くの介護給付費
分科会委員から、連日の介護報酬引下げ報道に対し、
「介護人材確保が危機的な状況の中に、報酬引き下げになる
業界に就職を希望する若者があるのか」等の反発の意見が
出されたようです。】
改めまして、当日や審議報告や参考資料を提供させて
いただきます。
平成27年度介護報酬改定に関する審議報告(案)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000069423.pdf
地域密着型通所介護の基準創設に伴う整理
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000069424.pdf
参考資料(これまでの介護給付費分科会資料より抜粋)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000069425.pdf
後は、報酬改定の公表後に備え、事業計画のシミレーション
ができるような準備をすすめておいた方が、いいですね。
何かのお役に立てば幸いでございます。
みなさん、こんにちは!!
今回は、埼玉県社会福祉協議会にて
先月実施した「人間力向上研修」の
受講者のみなさんからいただいた
アンケート結果をご紹介したい
と思います。
全体の満足度が96%という驚きの結果
で、皆様にお伝えしたかったことを
しっかり受け止めて頂いたことに
感謝と感動をいただきました。
これも受講生の皆様の真摯な姿勢と
素直な心でお聴きいただいた結果
と感謝しております。
また、研修の設営と運営にご尽力いただいた
社協の関係者の皆様にもこの場をお借りし
御礼を申し上げたいと思います。
皆様、本当にありがとうございました。
アンケートに書いていただいた、メッセージ
をいくつかご紹介いたします。
●グループワーク・講義・映像等で中身の濃い研修内容だった。
他職種・他施設の方の意見や話を聞けて、勉強になった。
職場に戻り、上司や後輩に学んだことを伝え、チームワークを良くして介護サービス向上につなげたいと思った。
●職場で実践して、まず自ら職場環境の改善に努めたいと思う。忙しい仕事の中で心を無くしていたように思う。自分自身の心を見つめ、また明日からスタートする。
●今まで教えてもらったことがない「人間力」について講義を受け、自分の意識が変わっていくのがわかった。そして人間力を身につけるため、形から心まで変化していけたらと思う。この研修を受けて、今の仕事の素晴らしさを改めて感じた。
●自分自身を振り返ることのできる有意義な研修会だった。介護人間力向上研修ではあったが、介護という枠ではなく、人としての大切なことを学んだ。
●自己反省とは自己嫌悪・自己否定ではなく、自分のしたことを振り返り前に進んでいくことであることを学べた。また、鏡の法則、自分が変われば嫌な人も変わるということを改めて学ぶことができて良かった。
●楽しさや感動があるうえに、看護・介護者に必要な人間力の向上のためのエッセンスが沢山あり、素晴らしい研修だった。可能な限り、受講していきたいと思った。”自分より他者を思いやる心”をスタッフ教育する上でも、とても参考になった。
●潜在的に知っていることを、再認識及び再確認したうえで、一つ上以上に昇華した内容で、大切な研修だった。まずは自分自身で行うことが必要で、勇気を持つことから(起爆の心)行っていこうと考える。丁寧な講義・進行がよかった。
●今更研修と思って参加したが、大間違いだった。介護に限らず、これから生きていくうえで、大切なものの考え方を教わった。実践に向けたスキルまで学ぶことができた。
皆様、本当にありがとうございました。
また、来年、お会いしましょう。
→福祉人材の人間力向上研修
みなさん、こんにちは!!
さて、ご存じの方も多いと
思いますが、
“介護給付費分科会”
の第117回が先週の19日(金)に
開催され、
“平成 27 年度介護報酬改定に関する
審議報告(案)”
がとりまとめられました。
→http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000069375.html
その中で、すべてサービスに共通する
「処遇改善加算」と「サービス提供加算」
の二つの動向について抜粋し、下記に示します。
ご確認ください。
《2.介護人材確保対策の推進》
(1) 介護職員処遇改善加算の拡大
介護職員処遇改善加算(以下「処遇改善加算」という。)
については、介護職員の 処遇改善が後退しないよう
現行の加算の仕組みは維持しつつ、更なる資質向上の
取組、雇用管理の改善、労働環境の改善の取組を進める
事業所を対象とし、更な る上乗せ評価を行うための区分
を創設する。 介護職員の処遇を含む労働条件については、
本来、労使間において自律的に決 定すべきものである。
他方、介護人材の安定的確保及び資質の向上を図るために は、
給与水準の向上を含めた処遇改善が確実かつ継続的に講じられる
ことが必要 である。 平成 24 年度介護報酬改定においても
、このような考え方のもと、処遇改善加算 は「例外的かつ
経過的な取扱い」として設けられた経緯があり、
平成 25 年度の「介 護従事者処遇状況等調査結果」の
総括において、処遇改善加算の創設とその後の
更なる普及により、安定的かつ継続的な処遇改善に
つながっているものの、「賃金 体系等の人事制度の整備等
について、依然として改善の余地がある」と指摘された こ
とを踏まえると、引き続き、事業主による資質向上に
向けた取組を進めるとともに、 労働者も主体的・積極的に
キャリアアップに取り組むことが必要である。
このため、現時点においてはその取組の途上にあると
考えられることから、事業 者における処遇改善を評価し、
確実に処遇改善を担保するため、現行の処遇改善 加算
を維持しつつ、更なる資質向上を前提とした評価を実施していくことが適切と 考える。 処遇改善加算の将来的
な取扱いについては、引き続き検討することが適当であ る。
(2) サービス提供体制強化加算の拡大
介護福祉士については、継続的に専門性を高めることを
前提とし、介護職の中核的な役割を担う存在として位置づける
方向性が示されていることを踏まえ、介護 福祉士の配置が
より一層促進されるよう、サービス提供体制強化加算の要件に
つ いては、新たに介護福祉士の配置割合がより高い状況を
評価するための区分を創 設する。
また、処遇改善に向けた取組を一層推進する観点から、
処遇改善加算と同様に、 サービス提供体制強化加算に
ついては、区分支給限度基準額の算定に含めない こととする。
(※) なお、介護人材確保に当たっては各事業所における
雇用管理の取組を推進 することが重要であり、
現行の都道府県による従業者等に関する情報公表の
仕組みについて、円滑に事業所が情報を公表できる
よう見直すことが求められ る。具体的には、事業者の
取組がより促進される仕組みとなるよう、
各事業所 の基本情報に教育訓練のための制度、各種研修、
キャリア段位制度の取組等、 従業者の資質向上に向けた
取組状況を追加する。また、勤務時間、賃金体系、 休暇制度、
福利厚生、離職率など従業者が事業所を選択する際に
最低限必要 と考えられる項目について、事業所が自ら
直接公表できる仕組みとする。
いかがでしょうか、残すは介護報酬改訂情報の開示ですね。
来月にもつれこむことは必至の状況ですが、
こちらも、数値が出た段階で直ぐに試算対応が
出来るよう、準備を進めておいてください。
みなさん、こんにちは!!
ことしもあと1週間で終わろうと
しています。
私も、皆さん同様、ことし一年を
振り返ってみました。
今年の年初にたてた計画に対して
今年は70%くらいの出来でしょうか。
高いハードルの設定に対して、
まずは7割よくやったと
自分を褒めてみたいと思います。
あとは、来年に向けて、
今年の積み残しの30%に加えて
来年のチャンレンジ計画をつくる
だけです。毎年、毎年の事業計画と
自己成長の計画を作っています。
そして、5年後の事業の姿、そして
自分の姿を描きながら、暫くは
走り続けたいと思っています。
いつも支えてくれている皆様への
感謝の気持ちを忘れずに。
それでは。 みなさん、こんにちは!
今日は、私の尊敬する社会教育家の
田中真澄さんがよく講演で話される
話をご紹介します。
「人間に能力は、知識、技術、そして
心構えの三辺であらわされる。
どんなに知識と技術があっても
心構えが悪ければ、能力は出て
こない。すべては底辺の心構え
いかんである。
さらに、良き心構えは積極性×明朗性
で表される。
良き心構え、その一
「物事を前向きにとらえる」
その二
「素直」
その三
「感謝の念を忘れない」
人生の成功者に共通した資質が
これである。成功者は呪いたく
なるような境遇でも、この境遇が
自分を育ててくれると感謝している。
その四
「愚痴をいわない」
自分が出したものは自分に帰ってくる。
宇宙の法則である。
愚痴ばかり言っている人は、愚痴ばかりの
人生になる。
そして、田中真澄先生がいつもおっしゃる
とても大切な言葉を最後に皆様に贈ります。
「心構えというのは、どんなに磨いても
毎日ゼロになる能力である。
毎朝、歯を磨くように、心構えも
毎朝磨きなおさなければならない」
いかがでしょうか?
毎日、磨くことで、心構えが
「良い習慣」になっていくもの
だと思います。
そして、良い習慣が身につけば
その人の人間力が向上し、
結果として、人生の成功
であったり、夢の実現に
一歩づつ近づくように思います。
⇒福祉人材の人間力向上研修
皆さん、こんにちは!!
今日は、日ごろ人間力研修で
お伝えしている「人間力を高めるには」
の部分をお話ししたいと思います。
人間力の高い方の特徴の一つに
「当たり前のことを当たり前にできる」
という共通点があるように感じます。
人間力を高めるには、何か特別な事を
しなければならないわけではなく、
当たり前のことを、当たり前のように
しっかりと行う。
でも、実は、これって毎日、意識をして
行動していないと、意外に出来ないものです。
教育哲学者の森信三先生が説かれていた
「しつけの三大原則」について書かれた
雑誌「致知」の内容をご紹介いたします。
※『致知』2014年6月号
連載「致知随想」より
「しつけの三大原則」
帆足行寿(NPO法人福岡実践人顧問)
└───────────────────────┘
「森信三という素晴らしい教育哲学者がいる」
そんな話を伝え聞いたのは昭和52年、
私が福岡の教育委員会で指導主事を務めていた時でした。
当時は全国各地に校内暴力の嵐が吹き荒れ、
教育の荒廃が深刻化していました。
私の地元でも、生徒がトイレを壊したり、
教室のガラスをたたき割ったりするような中学校が何校もあり、
教育をいかに基本から立て直すかということが
喫緊の課題になっていました。
森先生が福岡の仁愛保育園で
母親を対象にお話をされると聴いた私は、
早速聴講させていただくことにしました。
驚いたのは、そこでは大の哲学者が、
「呼ばれたら大きな声で“はい”と返事をしましょう。
“はい”という返事が人間の我を断つのです」
と、実に単純極まりないことを
熱心に説かれていたことです。
「腰骨を立てましょう。
腰骨イコール主体で、
腰骨を立てない限り真の人間にはなれません」
「しつけの三大原則というものがあります。
一、朝のあいさつをする子に
二、「ハイ」とはっきり返事のできる子に
三、席を立ったら必ずイスを入れ、
ハキモノを脱いだら必ずそろえる子に」
人間をつくっていく上での基本を見事に捉えたお話に、
目から鱗が落ちる思いがしました。
人生を変える出逢いを果たしたのは、
師が82歳、私が47歳の時でした。
衝撃を受けた私は、入手困難だった森先生の全集25巻を
東京の古書店に求め、当時のお金で40万円の大枚をはたいて入手しました。
そこに記されていた言葉は一言一句が強烈に心に響き、
重要と思われるところに朱線を引きながら
再読を繰り返すうちに、全文真っ赤に染まりました。
また、森先生が来福される度に私は案内役を務め、
ご講演先に随行して先生の教育哲学を一所懸命に吸収しました。
いかがでしょうか?
まさに人間が生きる上での「基本」を
説かれているものと思います。
当たり前のことを当たり前にする
ことで、最後は「自分のこころ」が
磨かれ、結果として自らの人間力が
高まってくるものと思います。