クリニック採用活動3つのポイント ~是非、気を付けてほしい留意点~

1,履歴書から見えてくること

例えば、志望動機の欄に何も書かれていない場合がありますが、このことから意欲の度合いが確認できます。書いていたとしても、その内容がしっかりクリニックの特徴を踏まえたものかどうかも大切です。

「通勤時間が短いから」ということがホンネであったとしても、それをそのまま書いてしまう人なのか、そのままではまずいと感じ、クリニックのHPを調べて、後付けの理由であったとしても「こういうところに惹かれました」と書ける人なのかを見ていきます。
「通勤時間が短いから」とホンネを書くのは一見正直そうに見えます。しかし、その素直さは、他社の目を踏まえた対応がとれない側面をもちます。志望動機は面接で必ずと言っていいほど聞かれる項目です。その準備をしっかりできる人かどうかは、「相手からどう思われるかどうかを想像できる」というコミュニケーション能力の重要な判断材料になります。

また、履歴書の写真も大切です。写真の写り方は、他者にどうみられるかを意識する人、意識しない人で違います。
暗い表情で髪を整えられていない人は、他者の目を気にして身だしなみを整える習慣は無く、一般常識が欠けている可能性が高いと言えます。

2,退職理由は必ず確認

前の勤務先を辞めた理由は必ず聞く必要があります。辞めた勤務先が5つあったら5つ全部、「ここはなぜ辞めたのですか」と確認していきます。

例えば、「院長の〇〇が原因で・・・・」と辞めた原因を他者の所為にする人は要注意です。それが仮に事実であったとしても言うべきことではないからです。そういう人は同じように、自分の問題を他人の責任にして退職する傾向にあります。

「体力的にきつかった」ということを辞めた理由に挙げている場合、どのくらいの負担できつかったのかを具体的に聞くことで、その人の体力と仕事へのスタンスを知ることが出来ます。

転職の回数や頻度も重要なポイントです。どれ位のスパンで職場を替わっているのかをみて、半年や一年でコロコロ変わっている場合には、今回もそれが繰り返される可能が高いと言えます。このようなパターンは高確率で繰り返されるところがあります。ただ、そのうち1か所は10年勤続して勤務している場合などは、社風が合えば定着してくれること可能性もあると言えます。

3,過去の病歴など聞いてもいいか

よく院長先生から聞かれる質問です。「聴くことは可能です」とお答えしています。但し、聞き方を工夫し、仕事に関係ないことまでに質問が及ばないように注意する必要があります。

職業安定法第5条の4では、求職者の個人情報は「業務の目的の達成に必要な範囲内で」収集しなければならないと定められています。但し、「本人の同意がある場合、その他正当な理由がある場合にはこの限りではない」と記載されています。

例えば、「前職は体調不良により退職しました」という発言があった場合、仕事の影響する可能性の範囲内であれば、具体的な病状や現在の通院状況などを確認することは問題ないでしょう。

尚、原則として次の個人情報は収集してはいけないとされています。

(1)人種、民族、社会的身分、家柄、本籍、出生地その他社会的差別の原因となる事項

  • 家族の職業、収入、本人資産
  • 容姿、スリーサイズ等

(2)思想及び信条

  • 人生観、生活信条、支持政党、購読紙、愛読書等

(3)労働組合への加入状況

  • 労働運動、学生運動、消費者運動、その他社会運動に関する情報

違反行為があった場合には改善命令が出されることになります。応募者がハローワークに通報する可能性もゼロとは言えないので、多少は頭に入れておいた方がいいとは思います。

 

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