【介護報酬改定】職員の処遇改善が不可欠 審議会で認識一致 関連加算の一本化も 課題は財源の確保
来年4月の介護報酬改定に向けた協議を重ねている審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)で8日、介護職員の処遇改善が取り上げられた。極めて深刻な人手不足にどう対応していくか − 。これは最も重要なテーマだ。
会合では委員が、更なる処遇改善が不可欠という認識で一致。既存の3加算(*)を一本化するなど、具体策を簡素化して現場の負担を軽くすることの必要性も確認した。また、「各サービスの基本報酬の引き上げを」との要望も相次いだ。
* 既存の3加算=処遇改善加算、特定処遇改善加算、ベースアップ加算
厚生労働省も委員と問題意識を共有している。今後の検討の視点としては、
◯ 処遇改善の措置をできるだけ多くの介護施設・事業所が活用できるようにし、現場を支える職員に届くようにする
◯ 新規人材の確保、適切な業務分担の推進、やりがいの醸成・キャリアアップを含めた離職防止につなげていく
◯ 処遇改善加算の「職場環境等要件」に基づく取り組みの実効性を高める
などをあげた。(介護ニュース)