ランサムウェア被害「医療・福祉」7 件、今年上期
警察庁によると、国内の企業や団体などから身代金要求型コンピューターウイルス「ランサ
ムウェア」の被害報告が 2024 年 1-6 月に計 114 件あり、業種別で見ると「医療・福祉」は 7 件
だった。
全体の被害報告は前年の同じ時期よりも 11 件多く、依然として高い水準で推移している。流
出した情報は「ダークウェブ」上のリークサイトに掲載されていた。このような被害が増加す
る背景には、ランサムウェアの開発や運営を行う者が、攻撃の実行者にランサムウェアなどを
提供し、その見返りとして身代金の一部を受け取る態様(RaaS)を中心とした攻撃者の裾野の
広がりがあるとされている。
また、生成 AI を悪用した事案も発生しているという。
被害を受けた企業や団体などへの調査によると、感染経路で最も多かったのが「VPN 機器」で
全体の 48.8%を占めた。次に「リモートデスクトップ」(36.2%)も多かった。
復旧などに要した期間では、「復旧中」が最多の 32.3%で、次いで「即時-1 週間未満」
(29.2%)、「1 週間-1 カ月未満」(23.1%)などの順だった。
調査費用の総額は、「1,000 万円以上 5,000 万円未満」が 27.1%、「100 万円未満」は 25.0%、
「100 万円以上 500 万円未満」は 20.8%など。中には、1 億円以上かかったケース(8.3%)も
あった。(メディカルウェーブより転載)