保育施設の園児ら15万人超の個人情報 閲覧可能に サイバー攻撃で
東京都内の保育園や学童施設の利用者の個人情報が流出した疑いがあった問題で、「にじいろ保育園」などの保育施設を運営する「ライクキッズ」(東京都渋谷区)は、首都圏を中心に約15万8千人分の園児や保護者の情報が閲覧可能になっていたことを明らかにした。現時点で不正利用の被害は確認されていないとしている。 発表は11月29日付け。閲覧できるようになっていた情報は、卒園者を含む園児の氏名や生年月日、アレルギー情報や、保護者の住所、電話番号、口座情報など。情報が持ち出された形跡はなく、すでに閲覧できないようにしてあるという。 同社は東京都や神奈川県を中心に全国約400カ所の保育施設や学童施設などを運営しており、「当社名などを名乗る不審な電話やメールなどによる勧誘や詐欺には十分注意頂きたい。再発を防止すべく、外部専門家による助言を受けながら対策を講じる」などとしている。 同社によると、9月30日早朝にシステム障害が発生し、外部からの不正アクセスの形跡が検出された。暗号化した重要なデータを人質に、身代金を要求する「ランサムウェア(身代金ウイルス)」によるサイバー攻撃とみられるという。(朝日新聞デジタル版)