特養の3割が人材紹介会社を利用 手数料は1人あたり平均60万円
福祉医療機構(WAM)が11日に新たな調査レポートを公表しました。特別養護老人ホームの現状を報告するものです。
それによると、昨年度に人材紹介会社を経由して介護職員を雇った施設は29.2%でした。1人にかかった紹介手数料は全国平均で59.7万円です。この金額は、ユニット型特養の職員1人あたり人件費の14.9%に相当します。
この調査は今年10に行われたものです。WAMが融資している特養3568施設が対象で、32.5%の1160施設から有効な回答を得ています。
昨年度に人材紹介会社を通じて雇用した常勤の介護職員の人数をみると、最も多いのは「2人未満」の37.5%。次いで「2人以上3人未満」の18.9%が多く、この2つで全体の56.4%を占めていました。平均は3.3人です。「10人以上」と答えた施設も6.4%ありました。
人材紹介会社への1人あたりの紹介手数料では、「60万円以上80万円未満」が32.4%で最多でした。それに「40万円以上60万円未満(21.8%)」、「80万円以上100万円未満(16.3%)」が続きます。料金の相場には地域差がみられ、都市部(*)では平均62.4万円、地方では平均55.7万円となっています。
* ここでいう「都市部」は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県を指す。「地方」はそれ以外の道県。
社会保険労務士法人
ヒューマンスキルコンサルティング
林正人