介護事業所様向け情報(経営)12月号①
ウィズコロナ時代の思い切った事業戦略に
コロナ禍の中小企業支援の目玉政策「事業再構築補助金」。ウィズコロナ時代に対応するための思い切った事業再構築を支援する制度です。福祉業界でも、数々の事業者がこの補助金の力を借りて、事業再構築に挑戦しています。
新事業だけでなく、業態転換や再編にも
この補助金の魅力は、大型予算と支給額(最大1 億円)。福祉事業も対象です。
公募は全5 回。すでに3 回が終了し、残り2回です。実際にどのような事業計画が審査を通過したのか、採択結果をみてみましょう。
介護・高齢者福祉の採択事例
介護サービスの強化や周辺事業への展開
・ 他の介護サービス等や相談支援事業への参入
・ 入浴に特化した短時間での通所介護
・ 訪問通所介護が困難となった方に老人ホーム提供
・ 住宅型戸建てホスピスの開設
・ 介護予防のためのフィットネスクラブ運営
・ 介護用品レンタルや介護リフォームへの展開
・ 自費リハビリ市場への進出で保険依存から脱却
新分野・新事業への挑戦
・ 弁当配達と家族向けコミュニティカフェ事業
・ 見守りサービス付食事宅配事業
・ 介護ノウハウを活かした地域密着型調剤薬局事業
・ ウィズコロナを見据えた在宅訪問特化型薬局事業
・ うつ病に特化したオンラインメンタルヘルスケア
・ 非対面型のコインランドリー事業
・ 所有する土地建物を整理しキャンプ場の開設
・ 既存事業を譲渡し他分野に事業再編・事業転換
障害者福祉の採択事例
・ 障害者グループホームの開設
・ 卒業生のための就労継続支援・職業訓練事業
・ 個別学習等に特化した放課後等デイサービス
・ 就労継続支援事業による高齢者向け食事宅配
・ 中山間地でのスマート農福連携型障害者支援
保育園の採択事例
・ 完全個室体制による低感染リスク型個人療育
・ 自宅以外でのベビーシッターサービス
・ 子ども一時預かりによるカフェ事業
・ 「バイリンガル保育園」への進出
・ 障がい児保育、病児・病後保育への展開
・ 高齢者介護支援分野への思い切った事業転換
応募には事業計画が求められ、最初はこれに抵抗を覚える方も多いようです。しかし、中小企業庁には「やってみてよかった」との声が応募者から多数寄せられているそう。計画を言葉に表すことで着目点を絞り込める、認定支援機関等との連帯感が強化できるなど、応募に挑戦すること自体もメリット大です。
詳細は以下のサイトをご確認ください。
参考:事業再構築補助金 https://jigyou-saikouchiku.go.jp/