医療事業所様向け情報(経営)12月号②
医療機関における年末賞与の支給状況
コロナ禍で2 回目の年末賞与の支給時期を迎えます。ここでは賞与支給の参考資料として、厚生労働省の調査結果※から病院と一般診療所における、直近5 年間(2016~2020 年)の年末賞与支
給労働者1 人平均支給額(以下、1 人平均支給額)などを、事業所規模別にご紹介します。
病院は減少に転じる
上記調査結果から、病院と一般診療所の別に1 人平均支給額などの推移をまとめると、下表のとおりです。
病院の2020 年の結果をみると、5~29 人はデータがありませんでした。30~99 人は1 人平均支給額が3 年ぶりに減少しました。30 万円台は維持していますが、2018 年・2019 年より5 万円程度の下げ幅となりました。きまって支給する給与に対する支給割合は3 年連続で1 ヶ月を超え、支給労働者数割合と支給事業所数割合は100%が続いています。
一般診療所は5~29 人で増加
次に一般診療所の2020 年の1 人平均支給額をみると、5~29 人は2019 年から増加に転じました。30~99 人は3 年ぶりに20 万円を下回り、2016 年以降では最も低い金額となりました。きまって支給する給与に対する支給割合は、5~29 人が0.95 ヶ月と3 年ぶりに1 ヶ月を割り込みました。30~99 人は0.82 ヶ月で、直近5 年間では2017 年と並んで最も低くなっています。
2021 年の年末賞与はどのような結果となるでしょうか。
※厚生労働省「毎月勤労統計調査」
日本標準産業分類に基づく16 大産業に属する事業所で常用労働者を雇用するもののうち、常時5 人以上を雇用する事業所を対象にした調査です。きまって支給する給与に対する支給割合とは、賞与を支給した事業所ごとに算出した「きまって支給する給与」に対する「賞与」の割合
(支給月数)の1 事業所当たりの平均です。支給労働者数割合は、常用労働者総数に対する賞与を支給した事業所の全常用労働者数(当該事業所で賞与の支給を受けていない労働者も含む)の割合です。支給事業所数割合とは、事業所総数に対する賞与を支給した事業所数の割合です。
詳細は次のURL のページから確認いただけます。https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450071&tstat=000001011791&cycle=7&tclass1=000001015912&tclass2val=0