岸田首相「介護職員の給与を年11万円上げる」 所信表明で約束

 

《 演説する岸田文雄首相 6日 》

臨時国会が6日に召集された。岸田文雄首相は所信表明演説で、「成長も分配も実現する"新しい資本主義"を具体化する。世界、そして時代が直面する挑戦を先導していく」と強調した。

介護職員の賃上げも改めて約束し、「現場で働く方の給与を来年2月から3%、年間11万円程度引き上げる」と明言。「人への分配は"コスト"ではなく未来への"投資"。官と民がともに役割を果たすことで、成長の果実をしっかりと分配し、消費を喚起することで次の成長につなげる」と述べた。

あわせて、男女とも希望通りに安心して働き続けられる環境を作るという文脈で、「家庭介護の負担軽減」にも取り組む意向を示した。

政府は先月26日に、介護職員の賃上げの財源を盛り込んだ今年度の補正予算案を閣議決定している。この臨時国会で速やかに成立させたい考えだ。

岸田首相は演説の中で、「市場や競争に任せれば全てうまくいく、という新自由主義的な考えは、世界経済の成長の原動力となった反面、多くの弊害も生み出した。格差や貧困が拡大し、気候変動問題が深刻化した」と指摘。「世界では新たな資本主義モデルの模索が始まっている。"新しい資本主義"という数世代に一度の歴史的挑戦において、日本の底力を示したい」などと力説した。(出典 介護ニュース)

 

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