子育て世帯「急な休園休校で預け先がない」75.4%

新型コロナ感染拡大による保育の影響について、子育て世帯の親の75.4%が「急な休園休校で預け先がない」と回答したことが、ベビーシッター・家事代行サービスの「キッズライン」が2022年2月4日に公表した調査結果から明らかになった。

 「休園休校にともなう保育」に関する調査は、キッズライン会員の子育て世帯の親2073名を対象にインターネット調査にて実施した。調査期間は2022年2月2日から2月3日。2022年1月の新型コロナウイルス感染拡大の影響による、保育施設や学校の休園休校拡大とともにベビーシッター依頼が急増している状況を受け実施した。

 「2022年1月以降、子供は休園休校になったか」と質問したところ、61.2%の人が「はい」と回答した。6割以上が休園休校を経験しており、休園休校による保育状況の変化は、珍しいことではないといえる。

 また、休園休校になったと回答した人へ「休園休校の連続日数は何日だったか」と質問したところ10日以上と回答した人がもっとも多く20.6%で、7日以上と回答した人の割合は44.8%だった。4割以上の人が、1週間以上の休園休校になっていたことがわかった。

 休園休校になったと回答した人へ「休園休校にともなう子供の保育として、ベビーシッターへ依頼したか」と質問したところ、86.1%の人が「はい」と回答した。

 また、休園休校が理由でベビーシッターへ依頼したという人に「ベビーシッター1回の依頼時間は、通常の時と比べて何時間増えたか」質問したところ、「5時間以上」と回答した人が25.8%でもっとも多かった。

 さらに、「家庭ではどのようなサポートをしてもらったか」と質問したところ、「室内でのサポート」が91.0%、「外遊びのサポート」が50.3%だった。学習サポートは6.2%にとどまった。シッターに学習のサポートを頼むのは難しいようだ。

 急な休園休校になった家庭に「急な休園休校での困りごと」を質問したところ「預け先がない」が75.4%、「シッターが見つからない」が53.8%、「初回のシッターだと面談が必要」が43.9%、「学習遅れが心配」が14.5%、その他が8.0%だった。

 急な休園休校があると、預け先がないうえ、シッターに頼もうと思っても、シッターが見つからず、さらに初回だと面談などの工程が必要である等、新型コロナウイルスによる急な休園休校が子育て世帯の親を苦しめている実態が明らかになった。

 その他では、「子供が濃厚接触者だった場合検査が出るまでは誰にも預けられない」や、「在宅勤務しながら家庭保育していたが、勤務が十分に進まない」等の声も寄せられた。

 また、「急な休園休校が今後ある場合、どのようなセーフティーネットがあると良いと思うか」と質問したところ「休園した場合のベビーシッター料金を国や自治体が補助する制度」が78.1%、「休園時には会社が有給の特別休暇や給与が減らない仕組み作り」が60.6%、「休園しても医療や介護等エッセンシャルワーカーの子供は預かる仕組み」が40.8%だった。

 休園休校で、経済的にも子育て世帯の親に負担がかかっていることがわかった。このような状況が続く場合に、セーフティーネットとして国や自治体からの補助、勤め先への環境改善においても多くの声が寄せられた。

 キッズラインは、感染防止対策を行いながら、引き続き家庭へ全力でサポートしていくとしている。(キッズラインより)

お電話でのお問い合わせ

03-6435-7075(平日9:00~18:00)

営業時間外のお問い合わせはこちらから

相談・ご依頼の流れはこちら