データヘルス改革で診療所はどうなる
国が進めるデータヘルス改革。直近ではオンライン資格確認について、来春か
ら原則義務化される方針が示されました。一方で、電子カルテシステムの動向
も見逃せません。改革プランの進捗と、医療現場での普及状況に注目します。
データヘルス改革では、災害時や救急搬送時、複数医療機関にまたがる患者への対応などのさまざまな観点から、電子カルテ情報を共有し、全国的に閲覧可能とするための基盤づくりが進められています。
今年度は集中改革プラン ACTION1~3 が進められており、9 月から一部共有も始まります。
ACTION1 全国で医療情報を確認できる仕組みの拡大
ACTION2 電子処方箋の仕組みの構築
ACTION3 自身の保健医療情報を活用できる仕組みの拡大
■ACTION1 のスケジュール
2022 年 9 月
手術情報以外を医療機関・薬局へ共有開始
マイナポータルで患者が自身の保健医療情報を閲覧
できる仕組みは、手術情報も含めて運用開始
2023 年 5 月目途
医療機関や薬局への手術情報の共有(個別に同意を
得る仕組みを構築した後に開始)
では、電子カルテシステムの普及がどの程度
進んでいるのか、統計を見てみましょう。
一般診療所の普及状況は、2020 年時点で49.9%です。前回調査より 8.3ポイント増加し、ほぼ半分に到達したところです。
電子カルテの導入には、IT 導入補助金がご利用いただけます。2022 年度は従来の通常枠とは別に、ハードウェアの購入費用も補助対象となるデジタル化基盤導入枠が創設されています
他の助成金による支援も現在検討されていますので、最新情報にもご留意ください。
参考:厚生労働省「健康・医療・介護情報」
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